DeNA山崎康晃投手(25)が、プロ4年目の最速タイで通算100セーブ目を挙げた。緊迫した点の取り合いで突入した終盤戦、9回のマウンドに上がり1点差を守りきった。日本人クローザーの入団から4年目での大台到達は史上初。チームを今季初の3連勝へと導いた。

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 球団スタッフへの心遣いを忘れない。昨秋のクライマックスシリーズ(CS)ファイナル広島戦。初戦を落とし、アドバンテージを含め2-0とされた2戦目だった。試合当日の10月19日は、林庭逸通訳兼打撃投手の32歳の誕生日だった。試合前、話の流れで伝え聞いた山崎は4点リードの9回、マウンドに上がった。

 1人目の代打小窪を遊ゴロ、続く代打・岩本を投ゴロに打ち取り、最後は田中をツーシームで空振り三振。3人をピシャリ抑えた。試合後、1勝返して選手、スタッフが喜ぶベンチ裏、林通訳に「誕生日おめでとう」とプレゼント。試合中はブルペンでパットンやエスコバーら外国人リリーフ陣との橋渡し役でお世話になっている。「裏方さんやスタッフの方々がいての、僕らですから」。通算100セーブにカウントされていないウイニングボールに、感謝の気持ちを込めていた。【DeNA担当=栗田成芳】