阪神が地元で宿敵相手に惨敗した。初回に福留のタイムリーで先制したが、ルーキー左腕の高橋遥が誤算だった。

 売り出し中の巨人岡本に3ランを打たれるなど7失点で5回途中に降板。11日の広島戦にプロ初先発初勝利を挙げ、鮮烈なデビューを飾ったが、連続勝利はならなかった。リリーフ陣も勢いを止められず、今季初の2桁失点となった。打線も振るわず、攻守で完敗。甲子園の同一カード3連敗を含め、巨人戦はこれで5連敗となった。16年シーズン以来、2年ぶりの屈辱だ。

 伝統の一戦をひと目見ようと、4万6237人の観衆が集まった。金本知憲監督(50)は「ファンに申し訳ないと思っている。甲子園で勝ち越したかったけど、申し訳ない思いでいっぱいですし、選手が悔しい思いを持っているかどうか。ここが一番、問題です」と厳しい表情を見せた。

 阪神は3連勝の後、3連敗。9勝10敗で勝率5割を切り、借金生活に突入した。