全日本野球協会は23日、第2回WBSC・U-23野球ワールドカップ(10月19~28日・ニカラグア)の監督を侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)が兼務すると発表した。投手コーチは建山義紀氏(日刊スポーツ評論家)が就任。稲葉監督が掲げる20年東京オリンピックの金メダル獲得に向けて、アンダー世代の強化は必須。都内で開かれた会議に出席した山中正竹強化本部長は、次世代の中心選手として日本ハム清宮幸太郎内野手(18)の招集を熱望した。

 最大目標の東京五輪に向け、オールジャパンで必勝態勢を構築する。山中本部長は清宮の招集に「あると思う。それぞれ球団は事情があると思うが、侍を優先に考えてもらいたい。清宮はポテンシャルが高い選手。ああいう人を育てることが我々の責務の1つ」と熱弁を振るった。プロ入り後は初となる国際大会を経験させ、東京五輪までに中心選手へと育成する意向だ。

 大会は、10月17日から始まるクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージと同27日開幕の日本シリーズに重なる。日本ハムが進出し、清宮が1軍の戦力となっている場合、招集は難しい。いずれの場合でも、清宮は秋に緊張感を伴う試合を経験することになりそうだ。【斎藤直樹】