阪神金本知憲監督(50)が逆襲の大号令だ。23日は甲子園で休日返上の全体練習を行い、ロングダッシュや長時間の打撃練習などで汗を流した。チーム打率、盗塁数はリーグ最下位で、借金1を背負う。大汗をかいて、巻き返していく。

 阪神はリーグ最少のチーム1盗塁にとどまっており改善点だ。シーズン換算で、わずか7個のスローペースになっている。19試合消化時点での1盗塁は最下位に沈んだ88年以来、30年ぶり。金本監督は「足を使おうと思ったけど、足を使える人が塁に出ないし、塁に出ても、相手投手のクイックが速かったり。それだと盗塁が仕掛けにくい。だから、その機会がない。なあ…。一番は走れる選手がいない」と思案顔だ。開幕前は機動力野球の理想も掲げたが、生かせないのが現状で、上本、糸原らの出塁に期待したいところだ。