ロッテが延長10回に4点を勝ち越し、連敗を5で止めた。

 1死から、この日初めて9番に入ったドラフト2位の藤岡裕大内野手(24=トヨタ自動車)が左翼線を破る二塁打でチャンスメーク。楽天福山の暴投で三進後、続く1番荻野貴司外野手(32)が決勝の左前適時打を放った。荻野は3回にも2号2ランを放って3打点をマーク。「投手を勝たせてあげたいし、藤岡がしっかり出てくれたので、絶対勝つぞと思った。得点圏であんまり(適時打が)出てないと分かっていたのでかえせて良かったです。連勝できるように頑張ります」と笑顔を見せた。

 藤岡裕は開幕から不動の2番だった。復調の兆しはあったものの、前カードの西武戦は3戦無安打で打率が1割9分7厘まで下がっていた。井口資仁監督(43)は「ちょっと内野の気分転換。下の打順で気楽に打たせたかった」と説明。二塁打2本を含む3安打猛打賞の活躍で、藤岡裕は「ちょっと気が楽になりました。(22日の試合後)鳥越コーチに『守りに入ってる』って言われたんで、もう1度初心に戻って、攻めの気持ちで振りました」と振り返った。

 2番には右翼で平沢が入った。井口監督は「2番は(1番)荻野の調子が上がってくれば、誰を置いてもいいと思っている」と話し、流動的になる可能性を示唆した。