ソフトバンクが3発に沈んだ。首位西武を相手に今季ワーストの12失点で大敗し、3位に転落。ゲーム差も5・5と広がった。工藤監督は「打線がいいのはわかってるけど、四球ですよ。フォアボール」と計8四死球、3被弾の投手陣に苦言を呈した。

 先発のバンデンハークが荒れた。3回に四球から2死満塁のピンチを招くと、山川に右翼テラス席へ先制のグランドスラムを被弾。直後には外崎にも左翼テラス席へ2ランを食らい、一挙6失点した。6回は四球で走者をためKOされると、代わった岡本も山川に3ランを浴びた。バンデンハークは来日4年目で、ともに自己ワーストの6四球10失点。「自分で招いたピンチ。どんな試合であれ、四球を6個も出していたら結果はついてこない」と自らを責めた。

 19試合で25被弾は12球団ワースト。先発陣では東浜が最多の6本。バンデンハークもこれで開幕4戦連続5本目となった。この日は3発とも走者をためてからの被弾。工藤監督は「逃げちゃうとこういう結果になっちゃう。それじゃダメだ」と厳しい口調で話した。

 この日は「どんたく博多デー」と銘打たれ、試合前には大勢のどんたく隊がヤフオクドームを盛り上げた。だがゲームでは、西武打線の花火大会に左翼席がお祭り騒ぎ。大敗後のグラウンドでは、普段は負けゲームで上がらない花火が「どんたく仕様」で特別に打ち上げられ、悲しく鳴り響いた。【山本大地】