ＤｅＮＡのドラフト１位、東克樹投手（２２）が力投をみせた。

　初回にいきなり３点を失うも、２回無死一、三塁を無失点でしのぐと波に乗り、追加点を許さず８回を９安打３失点。「調子は悪くありませんでしたが、立ち上がりは頭の中を整理して投球することができませんでした。徐々にストレートも走りだし、本来の投球ができました。８回のピンチ（２死二、三塁）も粘り強く投球することができたと思います。（捕手の）戸柱さんがずっと声を掛けてくれて、冷静になることができ、落ち着いて投球することができました」と女房役に感謝した。

　毎回の１１個の三振を重ね、プロ初の２ケタ奪三振も「そんなに取ってましたか？　必死だったので分からなかった」と振り返った左腕。３勝目はならなかったが「次回登板までに、先頭打者を抑えることを強く意識して、練習から取り組んでいきたい」と引き締めた。

　ラミレス監督は「東は初回はてこずったが、非常によかった。エースピッチャーかというくらいに、素晴らしい投球をしてくれたと思う」と、修正能力を高く評価した。