ドラフト候補の法大・中山翔太内野手(4年=履正社)が、リーグ史上8人目となるサイクル安打を放った。

 東大戦に4番左翼で先発。初回に右翼線へ先制の適時三塁打を放つと、5回に左中間へ2点二塁打、6回に三遊間へ適時打。7回の2ランで達成した。この日は6打数4安打で、すべての安打に打点がついた。中山は8回裏に交代するまで記録に気付かず「何も分からなかった。本塁打は久しぶりだったのでうれしかったが、それよりチームが勝てたことが良かった」と笑った。

 青木久典監督は試合終了後に記録達成に気付いた。中山とは、ずっとマンツーマンで打撃指導を行ってきた。「彼とはよく話をします。ボールとバットの接点が合っていなかったから『下半身の使い方などを指摘して、体重移動の中でボールを捉えなさい』と言ってきた。(記録達成は)すごいこと。よくやった」とたたえた。

 東京6大学リーグのサイクル安打は12年春の小室和弘(明大)以来8人目。