オリックスが西勇輝投手(27)に対し、近日中に残留要請を行うことが14日、分かった。順調なら20日に国内FA権を取得する。長村球団本部長は「登板日もあるのでプレーの邪魔にならないようなタイミングで話をしたい」と説明。複数年契約の提示を前提に最大限の誠意を示す。

 西は今季10年目で初めて開幕投手を務めて7試合に登板。2勝4敗、防御率2・85ながら6試合でQS(クオリティースタート=6回以上を投げて自責点3以下)をクリアしている。

 昨季は8月の日本ハム戦で打球が左手を直撃して骨折し、5勝6敗、防御率3・44に終わった。球団は昨オフの契約更改下交渉時にFAについて、昨季の成績をベースに複数年契約を結ぶと西に不利になるため、今季活躍した成績をベースにあらためて複数年契約について話し合うことを提案している。仮にFA宣言すれば補償ランクは「Bランク」とみられ、FA市場の目玉となる可能性もある。