オリックスの左腕アルバースが来日最長8イニングを無失点に抑え、チームトップの6勝を挙げた。今月は1日西武戦から4戦4勝。月間MVP有力候補に浮上し「光栄なこと。チームに勝ちをつけてもらっている」と謙虚だった。

 「調子がよくて、全球種どの球も思うところに投げられた。いい夜だった」と振り返った。121球を投げ、最速140キロが2球あっただけ。それでも球のキレと制球力で打者のバットを押し込んだ。その投球こそ昨秋、球団が獲得を決めた理由。驚くような剛球はなくても「映像を見たときにメジャーの打者が押されていた。球のキレがあるし四球も出さない。先発として必要な力を持った選手だった」と長村球団本部長は語る。

 1日から週の初戦となる火曜日を任され、4連勝。福良監督も「エース級でしょうね。6連戦の頭を取ってくれて、助けてもらっています」と認めた。これできょう金子が初勝利を挙げれば、チームは、本格的に上昇気流に乗る。【堀まどか】