日本野球機構(NPB)は28日、都内で今日29日に開幕する「日本生命セ・パ交流戦」の開催概要会見を行った。セ・リーグで日本人トップの防御率を誇るDeNA東克樹投手(22)は、同学年の西武森との対戦を希望した。交流戦で勝ち越したリーグの6球団には順位に応じて100万円から1000万円が、最高勝率チームには500万円が贈られる。

 東が8年分の成長を見せる。対戦したい打者として挙げたのは、ボーイズリーグ日本代表「NOMOジャパン」でチームメートだった森。「中学時代から別格でプロに行くだろうなと思っていた。プロになって成長した姿を見せたい。ストレートで勝負したい」と意気込んだ。

 野茂英雄総監督や光山英和監督とともに行った米ロサンゼルス遠征で、バッテリーこそ組まなかったが「パワーやスイングスピードが桁違い」と驚いた。当時は別次元だと思っていたが、今や新人ながら防御率、奪三振率で菅野(巨人)をも上回る左腕に成長。鮮烈な成績を引っ提げ、同じ170センチの強打者に挑む。

 交流戦ならでは楽しみは他にもある。「ロッテのチャンステーマが聞けたら」。高校野球でも使われる機会が多い曲。相手のチャンスは自分のピンチでもあるが「阪神戦でも楽しく聞けた。ピンチでも楽しみながら聞きたい。切羽詰まると良くないですから」と強心臓ぶりを披露した。

 中6日で順当にいけば31日楽天戦から6月7日西武戦、同14日ロッテ戦の登板が有力だ。「1日1日が真剣勝負です」。気合MAXで臨む。【斎藤直樹】