ドラフト候補左腕の亜大・中村稔弥(としや)投手(4年=清峰)が昨秋以来2度目、今春初完封でリーグ単独トップの5勝目を挙げた。

 先頭打者を三振に取り、幸先の良いスタートを切ると、勝ち点を取れば優勝が決まる東洋大打線から11三振を奪った。

 「真っすぐがキレていた。三振を狙ってはないが、追い込んで振らせることができた」と充実の表情を浮かべ、自身最多となる5勝については「これまで(16年春の)3勝が最高だったのでうれしい」と笑顔を見せた。

 バッテリーを組む頓宮(とんぐう)裕真捕手(4年=岡山理大付)は中村稔について「外中心に低めに集められた。後半ストレートの勢いがなくなってきたが、気持ちで投げられていた」と語った。

 生田勉監督(50)は「気持ちが前面に出ていた。エースとしてよく頑張った」とたたえ、「明日も行くよな」と中村稔に声をかけ、30日の登板もにおわせた。