宮城・仙台育英出身のヤクルト由規(28)が、7年ぶりの地元登板への意気込みを示した。先発予定の今日2日の楽天戦に向け、楽天生命パークで調整。同球場での先発登板は11年5月20日の同戦以来になる。「毎年のように、ここで投げたい気持ちがあった。特別な感情があるけど、試合になったら考えずに投げていると思います」と感慨深げだった。

 故郷に勇姿を見せる機会を待っていた。11年に右肩痛を発症させ、13年に手術。故障前には09年から3年連続で飾っていた凱旋(がいせん)登板を1つの目標にしてリハビリに励み、ようやく実現の時が来た。「ケガをしている中でもすごくたくさんの声援を頂いた。恩返しというか、元気で投げている姿を見せられたらと思います。明日になれば緊張感もあるとは思うけど、まずはいつも通り投げたい。ワクワクしています」。最速161キロの剛腕が、地元への感謝の気持ちを込め、思い切り腕を振る。