広島の松坂世代が1軍昇格。広島永川勝浩投手(37)が3日、1軍に合流した。16年5月26日以来の1軍昇格となる。

 永川は昨年、5年ぶり1軍登板なしに終わり、9月には左膝のクリーニング手術を受けた。復活を期す今季は4月22日に実戦登板を果たすと、2軍で9試合に投げ、防御率1・00。最速148キロを計測するなど力強い投球を取り戻した。

 広島には08年にシーズン最多7人の「松坂世代」がいたが、昨オフに江草が引退し、梵は自由契約となり、今季は永川ただ1人となった。先日社会人入りが決まった梵から「珍しくメールが来た」と喜び、「松坂もこの前1安打投球して、すごいよね」と同学年に刺激を受けている。

 チームは最近7試合で計52失点と投手陣が危機的状況にあるだけに、ベテランにかかる期待は大きい。「とにかく一生懸命やる。少ないけど、俺の昇格を喜んでくれている人がいる。それがやっぱり一番うれしい。自分でも敗戦試合なら若い投手に投げさせた方がいいというのは分かっている。今回の昇格は喜びよりも、やらないといけないという気持ちが先だった」。2年ぶりの1軍で、戦う準備はできている。