侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)が6日、オリックス山本由伸投手(19)を高く評価した。阪神-オリックス戦が雨天中止となり、甲子園の室内で練習を見守った。最速154キロの直球と140キロ台後半のカットボールで台頭し、4月下旬からセットアッパーに定着した高卒2年目を「山本君は強い球を投げている。非常に気になる投手ではある」と絶賛した。

 山本は今季20試合に登板し3勝0敗、10ホールド1セーブ。防御率1・35の安定感を誇る。貯金2と健闘するチームの原動力となっている右腕を、稲葉監督はしっかりとチェックしていた。山本は「もちろん、興味はあります」とうれしそうに話した。球界を見渡しても、ゲーム終盤を任せられる投手は少ない。代表歴のない剛腕の成長は、そのまま侍ジャパン入りへ直結している。