七十七銀行(仙台市)が日本製紙石巻(石巻市)を延長11回サヨナラ勝ちで振り切り、2年ぶり12度目の本大会出場を決めた。

 2-2の11回1死一塁、主将の7番中井隆盛内野手(27=日大)が左中間を破るサヨナラ打を放ち、決着をつけた。

 双方にとって、負けられない戦いだった。七十七銀行の小河(おごう)義英監督(40)と日本製紙石巻の前田直樹監督(39)は慶大野球部の同期で、00年の明治神宮大会で日本一に輝いている。偶然にも両者は16年12月に監督に就任し、ライバル関係となった。就任2年目で都市対抗初出場を決め、試合後に胴上げで祝福された小河監督は「意識はしていましたけど、野球をやるのは選手ですから。まず全国で1勝を挙げたい」と意気込んだ。