巨人阿部慎之助内野手が、試合を決定づける4号3ランを放った。

 1点リードの8回、ゲレーロ、岡本の連打で無死一、三塁。阿部は西武平井からフルカウントの7球目、外角高めの145キロに反応した。打球は放物線を描き、右翼席中段へ飛び込んだ。これで本塁打を打った投手は通算225人目で歴代最多のローズまであと3人とした。2戦ぶりのスタメン起用に応え「気持ちよかったです。(岡本)和真がつないでくれて、前の打席でゲッツーを打っていたので、また打ったらどうしようと思っていた。初めての投手にうまく対応できた」とお立ち台でファンの歓声に応えた。

 単独最下位に沈む苦しいチーム状況だが「西武打線もすごいけど、こっちも打って勝たないと。今は最下位だけど、それより下はないので、開き直って上がっていきたい」と力を込め、チームを鼓舞した。