日本ハム有原航平投手がプロ初セーブを挙げた。

 3点リードの9回に登板。2死無走者から3連打で2点を失ったが、リードを守りきった。「とりあえず、勝って良かったと思います」。試合を締めくくると笑みがこぼれた。

 今季は右肩痛で出遅れ、4月14日に1軍復帰。以降は先発としてローテーションを回ったが、7試合で4勝2敗も防御率6・38と安定感を欠いた。5月28日に出場選手登録を抹消され、6月12日に再昇格。1軍合流した10日に横浜スタジアムで栗山監督から抑えへ配置転換することが通達された。「言われたら、やるしかないので」と、今カードからブルペン待機し、その時を待っていた。

 栗山監督は有原を先発からクローザーへ役割を変えた狙いについて「(有原)航平のために必要なことをやってあげるだけ」と、説明。「本当に、いろんな景色が見えてくれれば、それでいい。(2失点も)最初なんでね。もっともっと、これからすごい球を投げてくれると思う」と、期待した。当面は有原に守護神を任せる考え。先発投手として結果が伴っていなかった右腕に思い切った差配で新たな役割を託し、2年ぶりのリーグ制覇へ向けた新たな力とする。