頼れる主将が戻ってきた。ソフトバンク内川が約1カ月ぶりに1軍に復帰し、7回には左翼へ4号2ランを放つなど2安打2打点と3日ぶりの3位浮上に貢献した。

 「軸足に(体重が)乗る時間が長くなった。長く見て、見極めて(球を)つかまえる」と、右膝に体重が乗る本来の打撃に戻った。5月17日に出場選手登録を抹消された。同15日の楽天戦での左くるぶしへの自打球が抹消理由だったが、痛み続けていた右膝を一緒に再検査すると「骨挫傷」で全治2、3カ月の重傷だったことが判明した。通算2000安打達成に時間がかかったのも、下半身が使えなかったからだった。

 就任491試合目で300勝となった工藤監督は「私のことはどうでもいいんです。(内川は)いいリハビリとコンディショニングつくりができた」と笑った。連勝で4カードぶりの勝ち越し。交流戦はあと2試合。まだ4年連続最高勝率も狙える。内川復帰でチームに勢いが出てきた。