日本ハムは1点差負けで連勝が止まった。楽天10回戦(楽天生命パーク)は、先発の高梨裕稔投手(27)が要所で失点を重ねた。1点リードの初回は、田中、茂木、島内に3連打を浴びて同点。1死二、三塁からは、銀次の投手返しの打球に右手を出し、手のひらに当てて二ゴロになった間に逆転を許した。

 2-2で迎えた4回には、先頭の今江に決勝ソロを献上した。「(ストライクを)取りにいったストレートを、簡単に持っていかれた」。2球連続で直球を投げ、2ボール。カウントを悪くしたくないと、3球目も直球を選択した。捕手・清水は低めに構えたが、投球は浮き、ど真ん中の145キロを左中間スタンドへ運ばれた。

 前日22日に「ストライク先行で自分有利の投球が出来れば、いい結果が出る」と話していたが、実践できず。6回まで投げて3失点とはいえ、投げ合った相手は楽天のエース岸。ちょっとしたミスが、取り返しがつかない結果に結びついてしまった。

 打線も3回までに2点と天敵相手に食らいついたが、4回以降は振り切られた。栗山監督は高梨について「良く粘っていたと思うけど…」と、その後の言葉は飲み込んだ。連勝は2で止まったが、首位西武も敗れたためゲーム差は1のまま。まずは連敗しないことが、早期の首位奪取の絶対条件。今日24日の3戦目は、何が何でも落とせない。【木下大輔】