日本野球機構（ＮＰＢ）は２６日、右翼ポール際への打球で誤審騒動があった２２日のオリックス－ソフトバンク戦（ほっともっと神戸）について規則委員会で検討し、再試合を行わないと決定した。特例として問題の場面からの再開を求めていたオリックスに口頭で通告した。

　パ・リーグの仲野和男統括は「本塁打の裁定は最終。野球規則７・０４に基づいて、続行試合はしないと確認した」と話した。野球規則７・０４は提訴試合を「審判員の判断に基づく裁定については、どのような提訴も許されない」と定めている。再発防止策として、リプレー検証の方法について改善策が検討された。映像をコマ送りで見たことが誤審につながったため、スロー再生、ライブ映像の確認を基本とする方針。

　ＮＰＢの決定に対し、オリックスから再度、続行試合を要求する文書が電子メールで届いた。仲野統括は「内容を精査し、検討します」と２７日以降に回答するとした。