大学日本代表の主将を務める立命大・辰己涼介外野手(4年=社)が28日、視察に訪れた侍ジャパン稲葉篤紀監督(45)から「主将論」を伝授された。この日、神奈川・平塚市内で直前合宿がスタート。稲葉監督から「一番元気を出して、背中で引っ張ってほしい」とエールを送られ「稲葉さんが言うように、プレーで示していきたいです」と決意を込めた。

 初日から活気にあふれた。立命大でも主将を務めるが、練習前は「代表は重みが違います。珍しく、緊張した」とガチガチ。それでも、東洋大・甲斐野央投手(4年=東洋大姫路)ら関西人も多く、「何か言ったら、突っ込んでくれて」と辰己を中心に距離が縮まった。全日本大学選手権では走攻守で輝いたが、キャラクターでも魅了した。

 2年後の夢も描いた。報道陣から、稲葉監督の「(24人の中から、東京五輪代表に)入る可能性はあります」との言葉を伝え聞き、辰己は「個人的にはそこを目指しています。出たいです」と宣言した。7月3日開幕の日米大学選手権大会(米国)と、ハーレムベースボールウイーク(同13日から、オランダ)に向け、主将は「勝ちたいです」と力を込めた。【久保賢吾】