元巨人のウォーレン・クロマティ氏(64)が、始球式に登場した。

 「こんばんは神宮! 久しぶりだね~」とあいさつすると、拍手喝采。現役時代と同じ背番号49のユニホーム姿で投じた1球は、左打席に入った阪神糸原の背中よりも外へ。ヤクルト捕手中村は捕球できず、ボールは転々。それでもクロマティ氏は、笑顔で手を振りながら退場した。

 「神宮ダイスキ」と思い出を振り返った。86年10月2日ヤクルト-巨人戦(神宮)で、高野から頭部死球を受けたが、翌3日のヤクルト戦にもベンチ入りし代打満塁本塁打を放った打席は、衝撃的なインパクトを残した。「高野さん。死球あったね。神宮久しぶり」と笑った。

 ヤクルトファンの「東京音頭」がお気に入り。現役時代もベンチでリズムに乗っていたことを明かし「ナンバーワン」とうれしそうだった。さらに今年のヤクルトについては「ファイトしている」と満足げ。巨人では、岡本を「アイ ライク ヒム」と評価していた。

 メジャーとの違いについて質問されると「(日本は)テンポが遅い。テンポを上げる必要がある」と何度も訴えた。