後半戦のスタートダッシュは「勝利の男神(おがみ)」が導く。日本ハム岡大海外野手(26)が13日、札幌市内の室内練習場で行われた全体練習に参加した。再昇格した9日ソフトバンク戦から「1番右翼」に入り、チームは2連勝で前半戦を締めた。「失敗を怖がらずに、思い切っていきたい」と、持ち前の積極性を生かしてチームを引っ張る意気込みだ。

 2年前の神懸かった活躍の再来を期して、バットも変えた。今季は長打を意識し、重心が先にあるバットを導入していたが「しっくり来ていない部分もあった。(6月11日に)2軍に落ちた時に、一昨年使っていたものに戻した」。重さは880~890グラムと変わらないが、重心の位置は真ん中辺りのミドルバランスに変更。16年にチーム新記録の15連勝を達成した時に、主に1番打者として結果を残した時と同じモデルだ。

 当時、栗山監督から勝利の女神ならぬ勝利の男神と呼ばれた実績十分の相棒とともに後半戦に臨む。縁起のいいバットで、前半戦ラスト2試合は11打数3安打2打点と、まずまずの結果を残した。「前半戦はチームに貢献できず悔しかった。後半戦は頑張りたい」。故障離脱した大田の穴を埋めるだけでなく、一気にレギュラーを奪うほどの活躍で、またチームを波に乗らせる。【木下大輔】