巨人坂本勇人内野手(29)が17日、左脇腹痛で出場選手登録を抹消された。前日16日の阪神戦で痛めたため。15年4月29日に左ふくらはぎ痛で抹消されて以来、08年のレギュラー定着後では3年ぶり2度目となる。この日は球場入り後にバットを持って室内ブルペンへ向かったが、約10分でロッカー室へと戻り、全体練習開始前に球場を後にして帰京した。高橋監督は「勇人の代わりはできないが、みんなで何とかカバーするしかない」と話した。

 当面は打線の柱を欠くことになる。今季は6月24日のヤクルト戦を体調不良で欠場したのみで、前日まで82試合で先発出場していた。主に「1番遊撃」としてチーム最多の打率3割2分8厘、107安打、56打点をマーク。前日阪神戦もフル出場し、歴代3位の早さで1500試合出場を達成。勝率も5割に復帰し、試合後は「いい流れで勝ててカード頭を取れた。明日(17日)が大事になる」と話していた。

 脇腹痛は程度によっては長引くこともあり、慎重を期する必要もある。坂本勇の代わりにルーキー北村を昇格させたが、主将は唯一無二の存在。勢いの出てきたチームにとって痛い離脱となった。