「守護神」、「セットアッパー」。今度は「中継ぎ」だ。楽天松井が先発美馬の後を継いで、2番手で登板した。9回でも、8回でもない。6回のマウンドに上がった。最速148キロの直球を主体に、武器のスライダーでコースを突く。それだけで終わりではない。7回にも登場。17年6月24日の日本ハム戦以来となる2回を投げ、ともに3者凡退と結果を残した。

 自身としての後半戦“開幕戦”。ここ2試合で3失点と不調だった。開幕からも本来の姿とはほど遠く、救援失敗のケースも多く、5月11日のオリックス戦で「守護神→セットアッパー」へ配置転換された。以降もセットポジションでの投球が安定せず、けん制にも課題を残し、6月7日には2軍降格。6日にようやく1軍昇格した。

 松井 ボールに対して自信を失ったことはない。体が開いたりしていた部分を直せたかと思う。結果的に2軍でやってきたことが無駄ではなかったという、結果を残したい。

 平石監督代行は「自信がない訳ではないけど、自信を取り戻してほしいという意味で。彼にはやってもらわないと困る」と絶対的な信頼を寄せる。完全復活まで、もう少しだ。【栗田尚樹】