中日が3タテを食らい、神宮での連敗も7に伸びた。4-4の8回、4番手又吉が山田哲に決勝ソロを許した。

 アップダウンの激しい1日だった。この日、開幕からクリーンアップを打ってきたソイロ・アルモンテ外野手が故障で出場選手登録を外れた。攻撃力低下が懸念される中、普段は代打で控えるスティーブン・モヤ外野手が代役で「6番左翼」に。すると2回に2号ソロ、4回も同点ソロ。アルモンテの穴を埋めて余りある活躍だった。

 だが、再び状況が暗転した。モヤは8回の第4打席、ファウルチップを打った際に、顔をゆがめ、振り切ったバットをぽとりと落とした。そのまま打席途中のカウント1-1から代打藤井が送られた。

 右手にアイシングを施したモヤは「自分でも何が起きたのか分からなかった。どこを痛めたかも分からない。前のスイングまではよかったが、あそこで問題が起きた。無事を願っている」と浮かない表情。かりに長期離脱となれば、一気に助っ人野手2人を欠く緊急事態。森繁和監督は「いるものでやっていくしかないでしょう」と語ったが、本人と同様に、まずは軽傷であることを願っていた。