夏は強い! 甲子園V腕の中日小笠原慎之介投手(20)が、28日の巨人戦でプロ初完封勝利を飾った。

 勢いのある直球に、チェンジアップやカーブなどの変化球も決まった。3回以降は無安打に抑える快投で5勝目。東海大相模の先輩・巨人菅野と3度目の対戦で初めて投げ勝った。開幕投手を務めた期待の左腕が成長の跡を残した。

 ◆甲子園V投手の巨人戦完封 平成以降の優勝投手では12年に大阪桐蔭で春夏連覇した藤浪晋太郎(阪神)が、3年目の15年に2度記録しているだけ。1度目の5月20日はプロ初完封だった。藤浪の前はPL学園で87年春夏連覇の左腕野村弘(横浜=90年から弘樹)が93年に2度完封。古くは37年夏、38年春に中京商で連覇した野口二郎が通算6完封。40年夏に海草中でVの真田重蔵が4完封。54年夏に中京商でVの中山俊丈が5完封。センバツV投手では65年に制した岡山東商の平松政次が、大洋時代に7完封した例などがある。