武蔵府中が終盤の逆転劇でベスト4に進んだ。序盤から相手のペースで試合が進んだが、4点差を追う3回に3点を挙げて接戦に持ち込んだ。

 4-6の6回裏、3四死球で1死満塁から失策と押し出しで同点。7番西銘港(3年)の三塁ゴロを相手が一塁に悪送球して2点が入ってついに逆転した。一塁手のけがの治療で中断したが、この時点で試合時間が1時間59分を経過。試合再開直後に制限時間2時間を超えたため、次のイニングに入らないという規定により勝利が決まった。

 小泉隆幸監督は「1回戦ではタイブレークを3回もやったり、こういう苦しい試合を経験してきて、相手にミスがあった時なども慌てずに落ち着いてプレーできている。1試合1試合、成長しているというんでしょうね」と、05年以来の優勝への手ごたえを感じていた。