巨人が“臨時守護神”沢村の痛恨の押し出しで、今季6度目のサヨナラ負けを喫した。同点に追いついた直後の9回、マウンドを託された沢村が自滅した。先頭の代打藤井に四球、京田の投前バントを二塁へ悪送球し、無死一、三塁。申告敬遠を挟み、最後の大島もフルカウントから歩かせて本塁を明け渡した。沢村は「こういう独り相撲ではチームに迷惑をかける。守ってくれている野手のみなさんにも申し訳ない」と猛省した。

 カミネロが不振、マシソンが左膝痛で2軍調整中。さらに、上原も再調整中で開幕当初の勝ちパターンがブルペンにいない。苦しい事情は周知の事実だが、斎藤投手総合コーチは「先頭に四球じゃ話にならない」と指摘。高橋監督も「もったいないところ」とした。6月29日のナゴヤドームでの中日戦のサヨナラ負け以来となる沢村の今季4敗目で、チームの連勝も3で止まった。