武蔵府中がタイブレークで力尽き、3位に終わった。初回に4本の長短打などで4点を先制したが、静岡裾野の打力で追いつかれ、5回に勝ち越された。

 「追いつけるという雰囲気があった。粘り強かったと思う」と小泉隆幸監督。6回に主将の伊藤勇斗(はやと、3年)の二塁打から同点に追いついた。7回に1死一、二塁のサヨナラのチャンスを迎えたが、併殺で1死満塁から始めるタイブレークに突入。流れは静岡裾野に傾き、6点を失って05年以来の優勝はならなかった。小泉監督は「苦しい試合の連続で最後はエネルギーを使い果たしてしまった。でも3位はよくやったと思う。最低だったチームが、最後は最高のチームになった」とほめた。伊藤主将は「ここまで来られたのは自分たちもびっくりしていて、後悔はありません。7回で正直決めたかったんですけど」と、やりきったという満足感のある表情を浮かべていた。