阪神が今季最長5時間11分の大接戦を制した。1点を勝ち越された直後の延長11回、逆転サヨナラで終止符を打った。

 金本知憲監督は「久々に投手陣を打線がカバーする試合ができた」と喜んだ。

 先発メッセンジャーが乱調で5回表終了時に2-7と5点差をつけられていた。だが5回に2点、6回は打者1巡の攻撃で3点を奪って追いつくと、7回に押し出し四球で逆転に成功。このまま逃げ切れるかと思ったが、9回に抑えのドリスが同点とされて延長へ。

 決着した8-9の延長11回裏も運に恵まれた。1死一塁から糸原の打球は左翼前へ。三輪が中途半端なバウンドで後ろにそらし、一塁走者の代走植田が同点のホームを駆け抜けた。記録は糸原の適時三塁打。1死三塁から北條の左犠飛で、サヨナラ勝ちした。

 負ければ今季最多の借金9になるところ。逆に最下位脱出、4位に浮上した。不振のロサリオに当たりが戻り、右脚を痛めている糸井も4番に戻って適時打。連敗を2で止めた金本監督は「5点差というので、相手の投手(カラシティー)もよかったし、負けなしの投手から追いつけたというのはよかった。今日はやっぱり打線」と、久しぶりに手応えを感じているようだった。