ヤクルト山田哲が一発で12試合連続打点を決めた。0-2の4回、阪神メッセンジャーの直球を中堅左へ。バース(阪神)が持つ13試合連続打点の日本記録に王手をかけた26号ソロに「直球を狙っていた。良い形で振れた」とうなずいた。

 仲間の打点を導く能力も高い。1点を追う9回2死から青木が二塁打で出塁。一発出れば逆転の場面でも、力まなかった。阪神ドリスのフォークを冷静に見極めて四球をもぎとり、バレンティンの同点適時打を呼び込んだ。「簡単に直球を投げてこないと思ったのでフォークも頭にありました」。状況を判断して我慢できるのも好調の証しだ。

 それでも延長11回に逆転サヨナラ負けを喫し、表情は硬かった。「打点を挙げるのはチームにとっていいこと。明日も勝ちにつながる打撃を心掛けたい」。今日こそ白星につながる打点を決め、バースに並ぶ。

 ▼山田哲が7月20日中日戦から12試合連続打点。打点を12試合以上続けたのは、13試合連続の86年バース(阪神)に次いで2人目。日本人選手では過去3人の11試合連続を抜く新記録となった。13試合連続打点中にバースはプロ野球タイ記録の7試合連続本塁打を含む10本塁打を放って23打点を記録したが、8試合目の6月27日ヤクルト戦は犠飛の1打点だけ。山田は12試合すべて安打で打点を挙げており、安打の打点で12試合連続はプロ野球史上初めてだ。