阪神小野泰己投手が、5回を投げ6安打7四死球2暴投と乱調も、1失点でしのぎ今季5勝目を手にした。

 初回、バレンティンの二ゴロの間に1点を失った。その後も毎回得点圏にランナーを背負いながらも粘りに粘り、2回以降は無失点で切り抜けた。「ボール先行ってところがいけなかった。四球で自分を苦しめたかなという内容でした。守ってくれて試合をひっくり返してくれた野手の方に感謝しかありません」と反省仕切りだった。

 阪神OBのランディ・バース氏の記録を守った。前日4日まで12試合連続打点を記録していた山田哲と3度対戦。1死球を与えるも2つの三振を奪い、大先輩の記録を懸命に守り抜いた。

 小野の母校・折尾愛真は10日に日大三との初戦を迎える。「頑張ってほしいです」とエールを送り、球場を後にした。先輩がプロの意地を見せる粘りの投球で後輩球児たちの背中を押した。