阪神糸井嘉男外野手が特大の勝ち越し弾を放った。同点の8回1死。2ボールからの3球目だった。巨人沢村が投じた真ん中に入ってきた150キロを完璧にとらえた。

 打った瞬間、バットを高々と放り投げた。1歩を踏み出した糸井はゆっくりと歩を進める“確信歩き”。巨人の外野手は1歩も動けなかった。落ちてくる気配がないような弾丸ライナーの打球は、右翼スタンド最上段に設置された「NABEKAI」の看板上部に直撃。勝ち越しの13号特大ソロだった。

 お立ち台に上がった糸井は「完璧でした。もう、僕らのチームはもう負けられないんで。勝つだけと思ってやってます。波に乗って次も勝てるように頑張ります」と語った。