中日のDeNA大好きコンビがチームを引っ張った。まずは大島洋平外野手(32)がバットでけん引。初回に、15年のシーズン自己最多に並ぶ6号2ランで先制点を挙げた。今季6本のうち5本がDeNA戦。うち4本が横浜と、抜群の相性の良さだ。本塁打について「うまく拾えた。ナゴヤドームなら入ってない」と振り返り、相性の良さも「たまたまでしょう」と謙遜した。9回にもダメ押しの犠飛も放った。

チーム11安打で7得点。「みんなが打つより、その日その日で誰か打てないなら、他の誰かが打つという形がいい」。前夜に8月の球団月間安打記録を更新したビシエドが先発野手ただ1人無安打と蚊帳の外にいたが、その分、大島らが奮闘した。

もう1人のDeNAキラーは、先発の小熊だ。初回こそ1点を失ったが、その後はソト、筒香、ロペスの中軸を抑えて打線を分断した。7回4安打2失点で、今季2度目の2桁、10奪三振もマークして3勝目。DeNA戦ではプロ通算4勝負けなしだ。前回22日の阪神戦(ナゴヤドーム)で5回途中5失点KOの雪辱も果たした。「長いイニングを投げるように投げた。(相性は)たまたまです。意識はしていない。前回の失敗も修正できた」と、満足げな表情をのぞかせた。

8回無死一、二塁のピンチに登板したロドリゲスが後続を打ち取り、今季2個目のホールドをゲット。森監督は「あれがなかったら大変だった。少しは日本に慣れてきた。慣れてくれないと困る」。5位再浮上した指揮官の表情も少し和らいだ。