ソフトバンク明石健志内野手(32)が、6回に代打で決勝2点適時二塁打を放った。

0-0の6回1死満塁に8番甲斐の代打で登場。1ボールから2球目の内角直球を引っ張り、一塁線を鋭く破った。2者が生還し、明石は二塁ベース上で右手人さし指を高々と挙げて喜んだ。

チーム34イニングぶりの適時打となった。明石は今季代打では9打席目での初安打。「打順が一巡くらい前から、走者がいたら行くぞと言われていたので、早めに準備はしていた」。ロッテ先発シェッパーズの球筋を頭にたたき込みながらベンチ裏でスイングした。

今季は腰痛に悩まされ続けてきた。8月16日に1軍復帰。26日にはレジェンドデーのゲストに来ていたフリオ・ズレータ氏から日本語で「何デ、マイナー? 」と心配され、明石は腰をさすりながら「腰だよ」と笑いながら返事をしていた。「(腰の状態は)怖いかもしれないが、試合に出る以上はやるしかない。前半戦と後半戦の1勝は違う。今日の1勝は大きい」と話した。

工藤監督も「厳しい場面でしっかりしたスイングをしてくれた。よく期待に応えて打ってくれた」とほめた。