DeNAが今季5度目の最下位に沈んだ。

8月は2試合を残して9勝15敗。一向に風向きは変わらない中、温かいハマスタのファンも終盤にはスタンドから罵声を飛ばした。先発井納が2回までに4失点。ラミレス監督は「1、2回と期待していた内容にはならなかった」と話したが、立ち上がりの失点が重い足かせとなったことは、今季の顕著な数字が物語っている。

3回まで無失点に抑えれば39戦27勝。実に7割近い勝率を残している。3回までの失点が勝敗を大きく分けることは、指揮官も理解していた。「数字上、出ている負け方。特に2回の失点が多い。全体の負けの7割くらいを占めていると思う。そうなると、きつい」。2桁勝利を期待された石田、今永、浜口、ウィーランドの4人合計で先発勝利がわずか10勝。この誤算が3位だった1年前と大きな隔たりを生んでいる。

3回を乗り切れない先発投手の不安定さが、チームの成績に直結。この日の敗戦で目標のシーズン80勝は消滅し「切り替えていくだけ。まだ2位は狙える。80勝に届かなかった去年も一昨年もAクラスに入れた」。救いはチーム最多8勝の東が今日投げること。3回無失点で抑えれば、勝利とともにAクラスがわずかに見えてくる。【栗田成芳】