日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が、スタメンの座を死守する。29日、チームとともに今日30日のオリックス戦(京セラドーム大阪)に向け、宮崎から空路で移動した。DH出場のライバルで、右ひじ痛のため出場選手登録抹消中のアルシアが今日から1軍復帰する見込みだが、好調な打棒発揮で先発DHの座は譲らない。

高卒新人初の3試合連続猛打賞が期待された28日オリックス戦(宮崎)は、4打席連続三振に終わった。「しょうがない。調子は悪くないし、打ち方やタイミングも崩れてない」。栗山監督は「あれを生かせるかが大事。前までは何となく三振していたけど、今はどうやられているか分かっていると思うので、次に生きるはず。(バットに)当てにいかなかったのは偉い」と評価した。

宮崎では不発だったが、8月は打率3割8分5厘、3本塁打と大型新人の片りんをのぞかせている。今日の舞台、京セラドーム大阪は5月9日にプロ初本塁打を放った記念の場所。「そうやって打てたこともあるんで、良いイメージはある」と気合が入る。

右ひじ炎症の回復状態も上がっている。16日から15メートルほどの距離から始めたキャッチボールは、今では塁間程度をこなす。今後、病院で再検査を受け、早ければ9月上旬から守備でも実戦復帰が予定される。それまではDH限定。「僕がやることは、打って勝ちにつなげるということなので、やるべきことをやる」と力を込めた。【山崎純一】