ソフトバンク千賀滉大投手(25)が自身初の月間MVP獲得で、逆転Vへ勢いをつける。きょう31日の楽天戦(楽天生命パーク)に先発。30日に空路で仙台入りし、楽天生命パーク室内練習場でキャッチボールなどを行った。「もう負けられない。僕も(好調なチームの)波に乗り遅れないように」と気を引き締めた。

8月はここまで3戦3勝。完封も1試合あり、防御率は0・77。「8月はいい感じで投げられている。投球フォームと体のバランスと気持ちの3つがそろった。体の不安がなくなって、打者のことをしっかり考えられている」と好調の要因を明かした。「日本生命月間MVP」の8月度パ投手部門の最有力候補に挙がっている。プロ8年目で初のチャンスに「取ってみたい気持ちはある」と素直な気持ちを口にした。

現在10勝で、チームトップ11勝の石川とは1勝差。千賀は「最多勝のライバル。石川さんに負けないように、1つでも多く勝ちたい」と笑う。石川が白星を挙げた登板日直後の千賀の登板は7試合で6勝0敗。ライバル心が相乗効果を生んでいる。

千賀の今季の楽天戦は3試合で2勝1敗。楽天生命パークでは4月6日と5月15日に登板し、いずれも直後に右腕を故障し、離脱している。だが「仙台には春先しか嫌な思いはない。寒くないのもある」と夏場には悪いイメージはない。工藤監督も「チームがこういう状況で自然に気合が入ってくれるのはありがたい。気持ちがああやって出ていると野手も何とかしてやろうとなる。伝わってくるものがある」と、エースとしての成長を認めた。千賀の快投で好調の8月を締めくくり、9月の奇跡の大反撃につなげる。【石橋隆雄】