巨人山口俊投手(31)が勝利の方程式に投入されることが8月31日、分かった。開幕からエース菅野と先発の2本柱を張ってきたが、8月は不振で同24日に登録抹消された。2軍で再調整を続けている中で、1軍の救援陣は沢村らが不振、マシソン、カミネロは故障で今季残りを欠場。勝ちパターンを形成できず、DeNA時代にクローザーを張り、通算111セーブの山口俊に白羽の矢が立った。

この日はイースタン・リーグのロッテ戦(ZOZOマリン)に3点リードの8回から登板。2安打で1失点したが、最速148キロと直球の威力を示した。フォークも擁し、短いイニングなら奪三振能力も増す。現救援陣に名を連ねても、トップクラスの力がある。

3日以降に再登録が可能となり、4日のDeNA戦(金沢)からブルペンに加わることが濃厚。今カードの中日戦を戦った上で、抑え、セットアッパーを含めて役割を見定めるとみられる。この日の試合前までで23セーブは12球団10位。59ホールドは最下位。8月は14日のヤクルト戦で4点差を8回に逆転しながらサヨナラ負け、26日の阪神戦で5点リードを8回に逆転されるなど、手痛い敗戦が続いた。山口俊の編入で救援陣の決壊をふさぐ考えだ。

CS進出へ方程式の構築は必須。7月にはノーヒットノーランを達成した右腕が、今度は終盤に相手打線の反撃を封じ込める。