阪神才木浩人投手が首位を独走する広島の強力打線相手に6回3安打1失点と好投し、今季5勝目を挙げた。4回までわずか1安打に抑える上々の立ち上がり。5回先頭の田中に二塁打を浴び、無死二塁。磯村の打席で2球目を投じた直後、右足がつりかけたことにより、ベンチに下がるアクシデントが起こった。

治療を終え再びマウンドに戻ると、エンジンフル回転。磯村、バティスタ、野間を3者連続の空振り三振にきった。6回、丸に左翼席にソロ本塁打を浴びるも続く主砲鈴木を外角高めの直球で差し込み、一飛。松山を三ゴロに仕留め、後続を断ち切った。「自分の感覚は悪くなかったですけど、野手の方々が点を取ってくださったおかげで、楽に投げることができたので、野手の皆さんのおかげかなと思います」と声を弾ませ、頭を下げた。

期待の2年目右腕の力投に金本監督は「今日は心配せずに、見ていられた。ちょっと逆球が多いけどね。左打者のインサイドとか。あそこさえできれば、ゆうに2桁勝てる投手ですから」と称賛した。

成長著しい19歳の快投が光り、連日の大勝でカード勝ち越しを決めた。