現役引退する巨人杉内俊哉投手について、ソフトバンクの工藤監督や元チームメートらが思いを語った。

12日、仙台での楽天戦前に工藤監督は「股関節の手術は勇気がいったと思います。リハビリはつらかっただろうなと思う。同じ左ピッチャーで、身長も体格も似ている。ダイエーの頃に47番を背負って、今の強いソフトバンクの礎を作ったピッチャーとして楽しみにしていた。長い間お疲れさまでした」とねぎらった。同じチームでプレーしたことはないが、なにかと縁を感じる左腕の引退を残念がった。

杉内のソフトバンク時代にともにプレーした選手らも、当時を振り返った。06年入団の松田宣は「ぼくがホークスに入ったときにはエースだった。的が絞りづらいし、難しい投手。いつも後ろで守っていたから、なんでこんなに打てないんだろうと思っていたけど、巨人に行って対戦するようになってから気づきました」と敵、味方の目線から振り返った。

07年入団の長谷川勇は「言葉は少ないんですけど、グイグイ引っ張るマウンドでの姿。ポジションは違えど、いい見本になった。試合の中で勝つという熱い思いを感じた。精神的にも、スタミナもタフな投手だった」と話した。