中日松坂大輔投手(38)が聖地で今季6勝&日米170勝をつかんだ。

13日は38歳の誕生日。横浜高時代に春夏連覇した甲子園の申し子が、西武時代以来12年ぶりの公式戦登板となった聖地で5回1失点と大奮闘した。

98年夏の甲子園。春夏連覇のかかった決勝戦ではノーヒットノーランも達成。「平成の怪物」と呼ばれ、多くの一流プロを輩出した同学年の選手は「松坂世代」と呼称され一時代を築いた。

だが、世代を彩った多くの戦友が、今季限りでユニホームを脱ぐことになった。元巨人でBC栃木村田がNPB復帰を断念し、9日に引退試合を行った。同日には横浜高、西武時代の同僚でDeNAのG後藤が、12日には高校時代に聖地で投げ合った巨人杉内も今季限りでの引退を表明した。

「村田、後藤、杉内が引退を表明した。僕としては、3人に対して、自分はもう少し頑張るからという決意表明の日にしたかった。いいピッチング、いいボールも見せられたと思う」

20年前の誕生日。高校日本代表として甲子園でアジア大会の決勝を投げ抜いた。「内容はほど遠いけど。ここに来て球のスピードも出てきている。甲子園が力をくれたのかな。チームとしても、まだあきらめていないゲーム差。最後までCSにつなげられるようにがんばりたい」。38歳が三たび19歳才木に投げ勝ち、阪神戦3勝でチームも最下位を脱出。3位巨人にも3差に迫った。