今季限りでの現役引退を表明している巨人杉内俊哉投手(37)が14日、川崎市のジャイアンツ球場で練習開始前に、2、3軍の首脳陣、選手、スタッフに報告を行った。

黒のスーツにピンクのネクタイを締め、外野にできた円陣の中であいさつ。「チャンスをつかんでほしい、と言いました。1軍にいる選手はみんなチャンスをつかんでいるので」とエールを送った。

通算142勝左腕もケガに苦しみ、ここ3年は1軍登板なし。同球場でのリハビリに費やす時間が大半だった。若手選手と会話をする機会も増え「教えることはもちろん、こっちも勉強になることが多かった」と貴重な経験を積み重ねた。

昨日13日には中日松坂大輔投手が甲子園での阪神戦で6勝目を挙げた。「松坂世代」の1人として、右腕と切磋琢磨(せっさたくま)してきた杉内は「ネットで結果は見ました。勝ってよかった。彼のおかげで、彼が引っ張ってくれたから、ここまで来られたと思う」と感慨深げに喜んだ。