次、ホームランを打ったら「獅子男(ししお)~~!」。西武4年目の山田遥楓内野手(21)は、19日の日本ハム戦でプロ初安打となる1号2ランを放った。ダイヤモンド1周後、ベンチ前から左翼のファンへ向かって「熱男~~!」とかました。自主トレで師事するソフトバンク松田宣の快諾を得て、決めぜりふを拝借。試合後、松田宣から電話で祝福されたという。「おめでとう。熱男、使えよ」。もっと本塁打を打て、というエールだった。

山田は悩んだ。先輩の気持ちはありがたいが「さすがに『熱男』はパクリ過ぎかなあ。オリジナルが欲しい」。そこで思いついた。「松田さんには『獅子男』って呼ばれてます。次、打ったら、『獅子男~~!』でいきます」と、ライオンズの一員らしく決めた。

一夜明けた20日はロッテ戦が中止。ZOZOマリンの室内で練習した。お祝いメールは350件を超え、ひと晩では返しきれなかった。「早く1本、打ちたかった。これからも良いところで打てれば」と気持ちを高めた。嶋打撃コーチは「悔しさをバネに、2軍でやってきた成果を出した」と成長を認めた。山賊打線に加わった若獅子が咆吼(ほうこう)で盛り上げる。【古川真弥】