福浦さんに続くぞ。25年目の42歳福浦の2000安打から一夜明け、ロッテの高卒ドラフト1位ルーキー安田尚憲内野手(19)が1軍昇格直後にプロ2安打目を放った。福浦に代わり指名打者で出場。8回1死、西宮の高め直球を左中間にはじき返した。

8月12日以来、13打席ぶりの安打に「内心ほっとした。今日合流して何とか1本と思っていた。逆方向にいい打球が出た。今日の感触を忘れないようにしたい」。6回には四球で出塁して生還。8連敗中でCS進出の消滅危機だったチームに貢献した。

同じ左打者の先輩が、大記録を達成した姿を目に焼き付けた。「テレビで見て感動した。積み重ねた偉大な記録ですよね」。指名打者で出場する際の心構えも助言された。「守ってリズムをつくれない。どう準備するかを教えてもらいました」。ベンチ裏で体を動かしながら打席に備えた。安打は準備を生かした初球で「積極性を忘れないようにしたい」と将来を見据えた。

井口監督からも高評価を得た。「いい形で若い力で勝った。どんどん使っていきたい」。今日24日以降は、初めて守備に就くことになりそう。シーズン終盤、ルーキーにとっては貴重な場面が続く。【斎藤直樹】