日本ハムのルーキー清宮が放った1発は、またもや空砲に終わった。2点を追う9回2死、ソフトバンク森のカットボールを右翼席中段へ運び、チーム唯一の得点をたたき出した。12打席ぶりの安打が6号ソロとなったが、本塁打した試合はこれで1勝1分け4敗。優勝の可能性が完全に消え「チャンスをつぶして、勝ちに結びつけられなかった。悔しくて、情けない」と、4打数1安打1打点だった自身を責めた。

前日23日に抑えられた相手に雪辱した。前日は9回1死二、三塁の場面で、森のカットボールに1度もバットを当てられず、空振り三振。チームも0-2で敗れた。「少しバットを振りすぎていたし(ボールに)差されていた。今日は打てて良かったです」。反省を、しっかりと生かした。

本塁打数では、尊敬するソフトバンク王球団会長の1年目の記録に、あと1本と迫った。栗山監督から「前日、大事なところでやられた投手に、やり返せたのは良かった」と評価された。リーグ制覇は逃したが、まだ日本一への挑戦権は残っている。クライマックスシリーズ進出を見据える19歳は「次は勝ちにつながる打撃ができたら」と前を向いた。【中島宙恵】