ヤクルトが延長戦の末、逆転で3連勝を飾った。

2-4で迎えた9回1死二、三塁で代打大引が粘り、8球目の138キロスライダーを右前打として1点を返した。さらに2死一、三塁で坂口が初球の146キロ直球を右前に運び、土壇場で同点に追いついた。

流れは完全にヤクルトだった。延長10回1死二、三塁、川端の高いバウンドのゴロが一塁手ビシエドの野選を誘い、三塁走者山田哲が生還。ついに逆転したさらに2死満塁、代打のルーキー宮本が2点適時打を放つ大仕事をやってのけた。10回裏は守護神石山が無失点で締めて、これでナゴヤドーム5連勝。小川淳司監督は「すごい粘りだったと思います」と選手への賛辞を惜しまなかった。

結果的に、またも広島の優勝決定を阻止する形となったが、指揮官は「広島は負けたんですか?」と意識せず。26日からは敵地で広島3連戦に臨む。2位キープのため「うちは目の前の試合で勝つしかない。なんとか広島に勝てるように、頑張るだけです」と淡々と話した。