今季限りでの引退を決めたロッテ大隣憲司投手が26日、本拠地ZOZOマリンで引退会見を行った。

「ほっとしている部分もありますし、やり切った気持ちもあるので、複雑といえば複雑ですけど、悔いなく終われたと思います」と話した。

春季キャンプでのテストを経て今季ロッテに加入。1軍での登板機会は5月2日の古巣ソフトバンク戦1試合(1回2/37失点降板)に終わった。「もうそろそろやめ時なのかなと思いながらこの1年やっていた。チームの力になれなかったのだけが心残りです」という。

通算140試合で52勝49敗、防御率3・36。最も印象に残っている試合はソフトバンク時代14年7月27日のオリックス戦。13年に発症した黄色靱帯(じんたい)骨化症からの復帰戦で勝利を挙げた。「あの時の試合はいまだに鮮明に覚えている。勇気をもらえましたとか、元気をもらえましたとかコメントももらいましたし、直接言われることも多かった。今まで応援してもらった分もファンの方々や病気を患っている方々に恩返ししようと思って投げてました」と振り返った。